日曜日, 9月 12, 2010

フランク・キャプラ「群衆」(1941)

フランク・キャプラの「群衆」(1941)



原題は「Meet John Doe」。「群衆」とはあまりにもひどい邦題。

クビになりそうな新聞のコラムニストのバーバラ・スタンウィックが、社会の病理に反抗してクリスマスイブに自殺するという記事を、ジョン・ドーという名前の読者からの投書だと偽って掲載し、それがセンセーションとなり、実際に男(ゲイリー・クーパー)を雇って、ジョン・ドー役をさせることになります。「隣人に優しくしよう」というシンプルなジョン・ドーの哲学は国中に広まるが、それを利用しようとする政治家や資本家(もちろんエドワード・アーノルド)が出てきて…という感じのストーリーです。

早く言えば、キャプラの十八番である倫理物です。そして、キャプラの倫理物の例に漏れず、「Meet John Doe」もとてもいい映画です。

私は「Forbidden」以来、キャプラ+スタンウィック の大ファンですが、スタンウィックもさることながら、クーパーやブレンナンもとてもいいです。ウォルター・ブレンナンはいつもいいですよね。名脇役という言葉がありますが、彼がいなかったら多くのハリウッドの名作は全く違ったものになってしまっていたでしょう。

ボールの無い室内野球のシーン、雨の集会のシーン、そしてラストのクリスマスのシーンはとても美しく、本作は見所には事欠きません。

「素晴らしき哉、人生!」でもそうですが、この映画もクリスマスというのがキーになっています。キャプラはクリスマスの温かな雰囲気というものを心から信じているのだと思います。



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