土曜日, 9月 11, 2010

ヴィンセント・ミネリ「明日になれば他人」(1962)

ヴィンセント・ミネリ「明日になれば他人」(1962)



面白くはないが、ケチョンケチョンに言うほど悪くはない。

ただ、邦題が悪い。原題は「Two Weeks in Another Town」。「明日になれば他人」は意味を抽出して短いフレーズに収めようとした努力だというのはわかるが、映画の題名としてのセンスは最悪だと思う。原題にあるキャッチーさをいささかも継承出来ていない。

内容は、カーク・ダグラス演じるちょっと落ち目の俳優と、エドワード・G・ロビン演じる監督がローマで映画を撮る中で、色々な人間関係が交錯していくという話。

ハリウッド内部のクリシェ(監督と女優の関係、デカダンス、神経衰弱、不満足)をもとに、全体的にミネリ調で撮られていく。ミネリはすごくはまる時とまったくつまらない時がかなりバラつく監督ですが、これはつまらない部類に入るでしょう。

その印象は、途中で自身の名作「悪人と美女」 が参照されることによって強まってしまう。ミネリ+カークのコンビであんなにいい作品が出来た事を思い出し、劇中劇(映画中映画)が、実際の本編よりも数段すばらしいことを目の当たりにすれば、観客としてはなんでこの映画をみているのか意味がわからなくなってしまう(同じ二時間を「悪人と美女」を見ることに使えばよかったなと思ってしまう)。

ただ、終わり方がとても明るいので、強いていうならそこが見所でしょうか。本当は、前妻との危険なドライブくらいだとあそこに持っていくのにはちょっと弱いのですが。



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